映画「花のあとさき ムツばあさんの歩いた道」
“花を咲かせて ふるさとを山に還したい”
埼玉県秩父市吉田太田部楢尾。
山あいの段々畑に花を植え続けた夫婦と
小さな村の物語---
18 年にわたりNHKが記録したドキュメンタリー、待望の映画化
秩父の山深い村に暮らす小林ムツさんは、平成に入った頃から、夫の公一さんとともに、丹精込めた段々畑をひとつまたひとつと閉じそこに花を植えてきました。その数、1万本以上。ムツさんは言います。「長い間お世話になった畑が荒れ果てていくのは申し訳ない。せめて花を咲かせて山に還したい…」。それはまるでふるさとに花を手向け、終わり支度をしているかのようでした。二人が心がけていたのは、いつか誰も世話をする人がいなくなっても咲く、丈夫な花を育てること。人も花も、老いて枯れる時が来ても、いのちが次に引き継がれるように…。暮らす人が年々いなくなる小さな村は、春、色とりどりの花に包まれるようになりました。福寿草に始まって、レンギョウ、ハナモモ、ヤマツツジ。潤いの雨を受けてアジサイが咲き、秋は、苗木の時から夫婦で育てたモミジが彩ります。「いつか人が山に戻ってきたとき、花が咲いていたらどんなにうれしかろう。」柔らかな笑顔でそう言っていたムツさん。でもやがて、つらい出来事が―。ムツさんの歩いた道を、美しい山里の四季とともにたどります。
2020年/日本/112分/16:9/カラー/ドキュメンタリー
★2020年6月1日〜 シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
【問い合わせ先】
新日本映画社
〒151-0051
渋谷区千駄ヶ谷1-28-8 ニュー千駄ヶ谷マンション404
電話:03-5843-1935
出演:小林ムツ、小林公一 他
語り:長谷川勝彦
監督・撮影:百崎満晴
プロデューサー:伊藤純
配給:NHKエンタープライズ、新日本映画社
宣伝配給協力:ウッキー・プロダクション
制作著作:NHK